Archive for 2012年6月29日

すい臓がん新薬の開発

すい臓がん治療の抗がん剤新薬「ナノプラチン」の治験が順調に進められている。

すい臓がん新薬「ナノプラチン」は、定評のある抗がん剤「シスプラチン」をミセル化することで効果を高めた新しい抗がん剤だ。多様ながんの標準治療薬と評価が高い「シスプラチン」は、すい臓がん肺がん卵巣がん子宮頸がん、膀胱がん等の治療に効果が高い。この「シスプラチン」をミセル化=「分子を集合させた塊状に特殊加工」することで、抗がん剤が体外に長く留り継続的に効果が発揮されるようになった。

すい臓がん新薬「ナノプラチン」の臨床試験は、すい臓がん標準治療薬の「ゲムシタビン」との併用療法で実施されており、現在は、アジア地域で第2相臨床試験へ進んでいる。

すい臓がん新薬は患者待望であるため、新薬「ナノプラチン」の開発成功が待望されている。

新しいがんワクチンを発見

ウイルスでがんワクチンを作り、血管に注射するだけでがん細胞を駆逐する新しい治療法が発見された。

ワクチンは、風邪のウイルスを使って製造され、ワクチンが血球に乗って免疫システムからの攻撃をよけつつ、がん細胞だけを攻撃する。ワクチンの基になるウイルスは風邪や胃もたれを引き起こすレオウイルス。レオウイルスは化学療法とワクチンの両方の働きを持ち、 がんを攻撃すると同時に抗がん免疫反応の効果もあるという。また、レオウイルスはがん細胞だけを攻撃し、健全な細胞には何もしない。これはがん患者が受ける副作用がほぼ無いということだ。

この研究が成功すれば、将来的にはがんはワクチン注射だけで治る病気になるかもしれない。

新しいがんワクチン治療は、ロンドンのがん研究所が発見し発表した。