Archive for 2013年1月18日

安価な乳がん治療薬

乳がん治療において外科手術や放射線療法と並行して、再発予防に5年間の服用が必要な抗がん剤アナストロゾール。アナストロゾールは、閉経後の乳がんに効果があるとされるホルモン剤だ。

このアナストロゾール錠に、効果効能は変わらずに薬代の安いジェネリック薬(後発薬)が発売された。

例えば1日1回5年間服用した場合(3割負担)、従来のアナストロゾール標準品ならば薬代は約31万円だが、新しいジェネリック薬なら約17万円で足りる。乳がん治療抗がん剤の費用を約半額にできるのだ。

ほぼ半額に安くなったアナストロゾール錠「サワイ」は沢井製薬が販売を開始する。

肺がんの分子標的薬新薬を認可

肺がん治療の新薬が販売認可された。

販売認可された肺がん新薬は、「エルロチニブ」(HER1/EGFRチロシンキナーゼ阻害剤タルセバ)だ。

新薬エルロチニブは、いわゆる分子標的薬に分類される抗がん剤で、 EGFR遺伝子変異を有する非小細胞肺がん患者にとっては、特効薬となる可能性を秘めている。

肺がんの上皮増殖因子は細胞膜に存在するタンパク質のEGFR遺伝子の一部に結合することで、 がん細胞の増殖や分裂の加速や転移を引き起こす。新薬エルロチニブはEGFR遺伝子変異を抑制することで、がん細胞が活性するのを抑制するのだ。

新薬エルロチニブは、アステラス製薬が米国食品医薬品局(FDA)から販売認可を受けた。